難聴にも種類がある!難聴の種類と特徴、治療法
一口に難聴といっても症状や原因は様々で、難聴の中にも色々な種類が存在します。
ここでは、難聴の種類と名称についてご紹介します。
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伝音性難聴に分類される難聴
「大きい音でないと聞こえづらい」「小さな音は聞き取りにくい」という特徴のある「伝音性難聴」。
「伝音性難聴」の主な種類を見ていきましょう。
病気による難聴
中耳炎や鼓膜穿孔などが原因となり発症します。伝音性難聴の多くは外科的な手法や投薬で解決することができ、治る可能性のある難聴です。
先天的な奇形による難聴
先天的に耳小骨の奇形があり、それが原因となり難聴が起こることもあります。
こうした原因によって発症した「伝音性難聴」は補聴器をつけることで聞こえが改善します。根本的に治す場合は、手術が必要となります。
感音性難聴に分類される難聴
ある特定の薬剤の影響や、アルコールやたばこの過剰摂取、遺伝、ウィルスの感染などが主な原因で起こる「感音性難聴」。
症状には個人差があり、現段階ではまだ確立した治療法はありません。
一般的によく知られている「感音性難聴」の一つに「突発性難聴」があります。
突発性難聴
「突発性難聴」は、その名の通り突発的に(急に)片耳の聴力が低下したり、全く聞こえなくなってしまったりする病気です。
ほとんどの場合片耳だけの疾患ですが、まれに両耳とも発症する方もいます。
原因は明らかになっていませんが、疲労やストレス、ウィルスなどによって発症するといわれており、めまいや耳鳴りなどといった症状と併発する人も少なくありません。
「突発性難聴」の場合、「感音性難聴」の一種ではありますが、早期発見、早期治療によって聴力が戻る可能性は極めて高いと言われています。
しかし治療が遅れてしまうと聴力の低下などを招いてしまいますので、耳の聞こえに異変を感じたら早急に医療機関を受診することをおすすめします。
混合性難聴に分類される難聴
伝音性と感音性、両方の症状が混合してしまっている難聴を「混合性難聴」といいます。
症状は様々で伝音性の症状が大きい方もいれば、感音性の症状が大きい方もいるなど個人差の大きい難聴です。
では具体的に、どんな難聴が「混合性難聴」となるのか?見ていきましょう。
老人性難聴
加齢が原因となり、耳の中にある有毛細胞の劣化や減少してしまうことによって起こる難聴です。
有毛細胞は再生することがないため、老人性難聴の改善はとても難しく、補聴器を利用することで日常生活の不便を緩和することができます。
ムンプス難聴
おたふくかぜのウイルスが原因で起こってしまう難聴です。 発症は15歳以下に多く、特に5歳から9歳の子どもに多く発症するといわれています。
多くの場合、片耳に重度の感音性難聴が発症しますが、まれに両耳とも聞こえなくなってしまう場合もあり、現段階では有効な治療法がまだ確立されていません。
ムンプス難聴を発症した場合は、残された聴力を維持する為に正常に聞こえている耳を大切にすることが重要となってきます。
その他の難聴
これまで紹介してきた難聴は、一般的に多く発症されやすい難聴の一部であり全てではありません。
では、原因によって病名の付けられた難聴の一部を紹介していきましょう。
先天性難聴
先天的に耳の障害を負って生まれてくる赤ちゃんがいます。
その原因は、遺伝や早産、妊娠中のウィルス感染や薬の服用などと言われていますが、原因不明のケースも少なくありません。
伝音性難聴か感音性難聴かは疾患の部位によって違う為、個人差がありますが、外耳や内耳の奇形などによってこの先ずっと伝音性難聴を引きずってしまうと判断された場合は手術が行われます。
また、重度の感音性難聴がある場合は、人工内耳を装着する手術をすることも検討され、補聴器を装着して早くから耳の訓練をすることがその後の言語獲得に大きく関わってくると言われています。
心因性難聴
外耳や中耳、内耳のすべてに全く異常が見当たらないのに聞こえに問題が生じる症状を「心因性難聴」といいます。
耳の機能は正常なのに心の問題で聞こえが悪くなるということですね。
「心因性難聴」は聴力検査で判明することがほとんどで、外的なストレスや本人の性格が関係していると考えられています。
ただ、耳に全く異常がないとしても実際に聞こえない、聞こえにくい症状があれば不安になってしまいますね。
「心因性難聴」の場合、本人に「耳に問題がないこと」「きちんと聞こえていること」をよく話し、自信を取り戻してもらうことが治療方法となってきます。
心の問題によって聴力が低下していますので、必要に応じてカウンセリングや投薬といった治療も行います。
※難聴の種類と名称は、ここで紹介しているものが全てではありません。
難聴には、それぞれの特徴に合わせた他にもたくさんの名称が付けられています。
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