治る難聴と治らない難聴、その違いとは!?
聞えの問題以外にも私生活において何かと問題が起こりやすい難聴。
難聴は、一度なってしまうと治らないのでしょうか?
他の病気や障害でも治るものと治らないもの、改善できるものとそうでないものがありますよね。
難聴にも同じことが言えます。
治る(可能性のある)難聴と、現在の医学では治らない(可能性が極めて高い)難聴があるのです。
では、治る(可能性のある)難聴と現在の医学では治らない(可能性が極めて高い)難聴の違いは何なのか?見ていきましょう。
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治る難聴
「伝音性難聴」といって音を伝える器官に異常がある難聴の場合は、治る可能性があります。
伝音性難聴は「音が聞こえづらい」「大きな音でないと聞こえない」といった症状が主となり、外耳や中耳、鼓膜などに問題が生じている場合が多く、手術や投薬などといった治療によって症状が改善するケースが少なくありません。
また、補聴器を使えば聞こえるようになる可能性も高くなっています。
他にも感音性難聴の一種である「突発性難聴」も治る可能性のある難聴です。
突発性難聴はストレスや疲労などが原因となり、一時的に聴力が低下してしまう病気です。投薬や入院して安静にするなどの治療を行います。
しかし、どの難聴においても早期発見、早期治療を行うことが第一だといえます。
聞こえに関して異常を感じていてもそのまま放置することで悪化してしまう場合もありますので、聞こえに関して異常を感じたら早めに医療機関を受診しましょう。
治らない難聴
「感音性難聴」といって音を感じ取る部分に異常のある難聴の場合、残念ながら症状の改善はほとんど見込めません。
感音性難聴は、人の話し声を認識できるものの何をしゃべっているのかがわからないといったような症状があります。
要は、音(声)はするけど聞こえる音を理解することができないということですね。
内耳や聴神経に異常があることが多く、耳鼻科で治療をしても改善することはあまりありません。但し、補聴器を使用すると聞こえの状態が改善されることはあります。
しかし、補聴器を使っても聞き分けが難しく、あまり効果がないという人もいるのが現実です。
人工内耳といって内耳の蝸牛に細い電極を植え込み、聴神経を電気的に刺激して、それを脳に伝え聴覚を取り戻すという手術を行うことで症状が改善することもありますが、効果には個人差がある為、必ずしも有効とはいいきれません。
その為、感音性難聴の方の場合、ストレスを避けること、薬を服用することなどといった対症療法としての治療しかないのが現状です。
諦めないで!
難聴になってしまい、治療法が見つからないとしてもまだ諦める必要はありません。
医学は日々進歩しており、一昔前はとても大きく扱いづらかった補聴器も、今では耳の穴の中に入ってしまうほど小型のものがポピュラーになってきました。
また、最近ニュースなどでも頻繁に取り上げられる機会が増えた再生医療という分野でも、ES細胞やiPS細胞を利用して失われた有毛細胞を再生させるという研究が進んでいますし、マウスを使っての聴力改善に成功したという報告もあります。
今この時間にも、多くの人々が再生医療技術の研究に取り組んでいます。
今現在の医療では難しくとも、近い将来難聴が完全に治る日も来る可能性は極めて高い!と言っても過言ではないのです。
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