子どもの難聴!親なら知っておきたい小児難聴の症状と原因

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難聴というと大人が掛かる病気というイメージを持たれがちですが、子供でも難聴を発症してしまうケースは少なくありません。

では具体的にどんなことが原因で子供の難聴(小児難聴)は発症するのか?見ていきましょう。

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遺伝が原因

子どもの難聴(小児難聴)のおよそ3分の1は遺伝によるものだといわれています。

遺伝というと難聴を持った親から生まれると思われがちですがそうではなく、聞こえに問題のある子どものうち9割は難聴ではない、所謂、健聴者の親から生まれているのです。

また、遺伝による難聴は2種類あり「症候性」といって難聴以外の身体的な症状が現れるものとそうでないものがあります。

奇形が原因

先天的に耳介に奇形があったり、外耳道が閉鎖されていたり、耳小骨が変形しているといった子どももいます。

こうした奇形が原因となって起こる難聴は手術によって正常な形にすることで聞こえを取り戻すことができるケースも少なくありません。

妊娠中のウィルス感染や早産が原因

妊娠中に母体がウィルスに感染することによって、生まれてきた子供が難聴になってしまうケースもあります。

難聴の原因となるウィルスには風疹やトキソプラズマウィルス、梅毒やサイトメガロウィルスなどがあり、これらの感染症の中には予防接種を受けることができるものもあります。

また、妊娠中のウィルス感染だけでなく妊娠37週未満の早産が原因で難聴になってしまうケースもあります。

薬が原因

ある種の薬を服用したことが原因で難聴になってしまうことがあります。

例えば「ストレプトマイシン」という抗生物質。

この薬を服用することが原因で子どもが難聴になってしまう可能性のあることは広く知られています。ただ、この薬を服用したからといって必ずしも難聴になるというわけではありません。

薬の副作用には個人差がある為、大量に投与しても難聴にならない人もいれば、少量の投与でも難聴を発症してしまう人もいる訳です。

病気が原因

幼少期に水ぼうそうやおたふくかぜ、はしかや髄膜炎にかかることによって難聴になってしまうことがあります。

おたふくかぜのウィルスが内耳に侵入することによって聞こえが悪くなる難聴を「ムンプス難聴」といいます。

これらの感染症による難聴は程度が重い場合が多く、人工内耳を装着することで対応しますが、難聴を防ぐ為にも予防接種を受けること大切です。

ワクチンを受けることで、副反応として難聴になってしまうケースもわずかながらあるものの、自然に感染し合併症として難聴を発症するケースと比べるとかなり低い確率ですので難聴を予防する為にもワクチンを受けることをおすすめします。

また、子どもの場合は中耳炎にも注意が必要です。

痛みを伴わない「滲出性中耳炎」という病気は子どもがかかりやすく、主な症状として難聴が現れます。

通常の中耳炎とは異なり、痛みがないため発見が遅れ低い音が聞き取りづらいなどの後遺症が残ってしまうこともあるのです。

耳の病気を繰り返すことで聴力が低下することもあるため、治療は自己判断で中止せず、医師の判断で完治するまで根気よく行うことが大切です。

心が原因

学校でのいじめや家庭内の不和など、大きなストレスが子どもにのしかかると心因性の難聴を発症することがあります。

心因性の難聴の場合、耳の機能には全く問題がなく、心の問題で脳が聞くことを拒否していることで難聴が起こるのです。

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