聴覚障害のある我が子・・・特別支援学級に通わせるべき?

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聴覚に障害のあるお子さんが学校へ通うにはどうしたら良いでしょう?

特別支援学級をご存知でしょうか?

特別支援学級とは聴覚に限らず様々な障害を持つ子どもの自立性を高め、社会参加を可能にするために設けられた学級のことをいいます。

特別支援学級では各障害に応じた教育を受けることができ、ろう学校や盲学校とは違い、健常の子どもが在籍する学校に設置されている為、時には健常児と遊んだり一緒に学んだりする機会があるのです。

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特別支援学級での教育

では、具体的に特別支援学級ではどのような教育を受けることができるのでしょう?

聴覚に障害がある場合は、聴覚を活用することに重点を置いた教育を受けることができます。

聴覚に障害があると耳からの情報が入ってこない為、話し言葉が不自然だったり文章を作ることが苦手だったりする子が多いのですが、そのような不具合をなるべく解消するための教育を行います。

例えば音の聞き分けや言葉の聞き取り、話すことや正しい発音の仕方などですね。

一人一人に配慮した教育を行ってくれるので、人によっては通常学級に入れるよりも学力が伸びることもあるのです。

また、毎日その学級へ通うのではなく、週に何回か通う通級と呼ばれる制度もありますし、学校によっては他校の生徒も受け入れてくれる場合もあります。

例えばある中学校では手話部を設立し、手話通訳士の方を招いて手話の勉強を行っていますし、入学式や卒業式に要約筆記を派遣して聞こえない生徒でも話の内容が分かるようにしている学校もあります。

進路も様々で、ろう学校に進学する子もいれば通常の学校へ進学する子もいるのです。

特別支援学級に通わせるべきか迷った時には

聴覚に障害のあるお子さんを学校へ通わせる際、特別支援が急に通わせるか否かを悩む親御さんは少なくありません。

こうした時は、各自治体の相談窓口やお子さんの状況をよく知っている主治医、通う予定の学校に特別支援学級があれば、そこへ行って相談してみることをおすすめします。

また、子どもがある程度大きくなっている場合は、本人の意思を確認しましょう。

特別支援学級は「頭の悪い子が行く場所」というイメージを持っている子供も多い為、通うことに難色を示す場合もありますので、本人が学校や集団生活で困っている点はないかをよく確認し、お子さんの意志を尊重することも大切です。

その際、学校を出た後の将来のことも一緒に考えてみると良いでしょう。

実際に親が無理やり障害を持った子どもを普通学級に通わせた為、子どもは将来障害者として働く為の術を何も手に入れることができずに苦しい思いをしているという事例もあります。

特別支援学級には、卒業するまで通わなければならないという決まりはないところがほとんどです。

子どもの発達や状況に応じて通わなくなる場合もありますので、お子さんの今の気持ちと将来のことをよく考え、相談しながら決めていくと良いでしょう。

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